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『Aデザイナーズ・アート』 A Designer's Art , Yale University Press,1985 (ISBN: 0-300-08282-7) |
| マセガキだった僕は、小学校の頃からスイスの『グラフィス』やアメリカの『プリント』というグラフィック雑誌を定期購読していた。その頃の僕の中のヒーローはソール・バス、ルウ・ドーフスマン、ハーブ・ルバリン、ピーター・ブラティンガ、オトル・アイヒャー、そしてポール・ランドだった。それはほとんど今も変わっていない。 特にポール・ランドは中学生の時、朗文堂から日本語訳の付いた『Aデザイナーズ・アート』という作品集が出版され当時としては破格な値段であったが、やっとの思いで購入した。この本で初めてランドの過去の作品を見ることができた。 その中で衝撃だったのは、1940年代のNY地下鉄のポスターのビジュアルと最新のデザインだったIBMの『目・蜂・M』のポスターの作風が40年間全く変わっていなかったことと、それ以上にキャプションが無かったらどちらが古くてどちらが新しい作品かが識別出来ない程の普遍的なデザインであることだった。 巷にある2、3年前の広告集などを見ていると懐かしい感じさえ漂うが、ランドの作品はそれを超越し、グラフィック・デザインをアートの域まで昇り上がらせた最大の功労者といえるだろう。さすが、同世代のデザイナーからも神とあがめられていた人物だけの事はある。 |
![]() IBMの『目・蜂・M』のポスター。 Poster, IBM Corporation, 1981 (『A Designer's Art』より) ![]() 今年、神戸DEUCOTESで行われたポール・ランド展のDM。 |
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